さつま芋の世界
台湾のさつま芋の栽培季節は春(即ち一期作、2~4月に栽培)、夏(即ち二期作、5~7月に栽培)、秋(8~9月に栽培)及び裡作或いは晩秋(10~11月に栽培)がある。秋及び夏に栽培されるのが最も多く、春に栽培されるのが最も少ない。

 

台農57号(黄皮黄身)

俗称:黃金蕃藷

 

 

 

品種の出所:民国39(1950)年にランダムに交配し、44(1955)年に選ばれて農場試験所嘉義分所によって命名し今に至る。台湾での栽培面積が最も広く、最も多く食され、品質が最も安定している品種である。一年を通して異なる地域で栽培生産するが、異なる季節或いは異なる栽培地域で収穫する生産物に、若干の違いがある。 
 
生産物の特性:身は黄金色、橙色を呈し、柔らかくて食べやすい。  
 
生産物の用途:蒸す、煮る、揚げる、焼くのに適する。栗の香りがする。お菓子類或いは澱粉に作られる。

 

 

台農66号(赤皮赤身)

俗称:紅心尾仔番藷

 

 

 

品種の出所 : 嘉義農業試験分所が民国64(1975)年秋作に、ランダム交配グループ四代目の後裔から選んで命名し、普及した。元の品種番号はC64-108である。 

生産物の特性:身は橙色を呈し、柔らかく、甘さが高く、βーカロチンの含量が高い。

生産物の用途:食べやすく、良い品質。蒸す、煮る、焼く及び食品加工原料に適する。

 

 

台農73号

 

 

 

 

品種の出所 : 嘉義農業試験所が2000年の秋、交雑した中からCYY90-C17を選び出し、2004年甘藷台農73号に正式命名。

生産物の特性:天然の抗酸化アントシアニンを豊富に含む。

生産物の用途:餡は色素無添加、ペーカリー、ドリンクなど、その他の加工原料に最適。

 

白甘藷(白皮白身)

 
品種の出所:「シモン一号」とも呼ばれ、ブラジル原産の素晴らしい品種である。ブラジル連邦国立ESAL大学のシモン博士が楊天和医学博士に贈られたものであり、日本で栽培繁殖させていた。日本で全身全霊を込めて育てた「シモン一号」の品種は、日本の特殊研究スタッフ及び医学博士である楊天和教授が極力推薦し、広く消費者に食されるようになった。白甘藷は特有の微量元素を含み、民間では特別な養生のために食べるものと見なされている。茎と葉は同じ貢献度(栄養素)を持つ。現代人にとって、欠かすことのできない天からの贈り物である。
品種の特性: この品種の成長環境に対するニーズが高く、全てオーガニック或いはCAS安全野菜基準に基づき栽培している。本品種は季節、気候に大変敏感であるため生産シーズンは制限されてしまい(生産出荷時間は毎年1月から5月の間)、収穫量は一般の品種より少ない。
 
 食用方法: 洗浄して皮付き100g~200gを小さく切り、お好みの果物と一緒にジュースにして飲む。焼く、蒸す、煮るに適する(甘さ少なめ)。
 

 

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